名寄

名寄とは

名寄とは、CODE Marketing cloudのSDKで発行されるユーザーIDと、サイト上での一意な会員IDを突合して同一人物のデータとしてまとめることです。 名寄すると、会員IDと紐付いた計測データとユーザーIDに紐付いた計測データがマージされます。

解決すること

DataSync Importした会員データとの紐付け

DataSync Importでは、会員(会員IDを含んだ属性)データをCODE Marketing cloudに取り込むことができますが、 Web接客として利用するには、ユーザーIDと会員IDを紐付ける必要があります。

ブラウザ間のデータ統合 (会員IDが照会できる状況に限り)

ユーザーIDはブラウザでユニークな値であるためブラウザを跨ぐと別々のユーザーとみなされますが、 会員IDが照会できる状況に限り、ブラウザを跨いで同一ユーザーとみなすことができます。

ITPによる有効期限の切れのIDの追跡 (会員IDが照会できる状況に限り)

ITP(Intelligent Tracking Prevention)が搭載されているブラウザではCookieの有効期限が短くなるケースがございます。 Cookieの有効期限が切れると、ユーザーIDが初期化されるため、別のユーザーとみなされますが、 会員IDが照会できる状況に限り、ブラウザを跨いで同一ユーザーとみなすことができます。

実装方法

_cc('identify', {
  "memberId": "c01d3c11-0272-485a-9d0e-72a58f274af0"
})
属性キー 必須 概要
memberId 会員ID “c01d3c11-0272-485a-9d0e-72a58f274af0” 文字列型

注意事項

  • 全ページに埋め込むことを推奨しています
  • ログインしておらず会員IDが照会できない場合は、_ccメソッドが実行されないようにするか、memberId をnullundefined のいずれかで指定ください。
  • memberIdはユニークである必要があります。同一な会員IDを指定してしまうと、同一の会員として名寄されます。
  • memberIdはCookieに保存されます。推測困難な値を採用することを推奨します。もし連番IDの値やメールアドレスなどをmemberIdとして利用する場合は、ハッシュ化などして推測困難な値に変換して値を埋め込んで頂くようお願いします。

名寄せの状態の取り消し方法

実装方法で紹介したタグを埋め込むと、一部ブラウザを除いて2年間の有効期限のCookieに会員IDが保持されます。 間違った会員IDを埋め込んでしまった時には、該当のCookieの値を消すには以下のタグを設置します。

_cc('invalidateIdentified');

ただし、該当のCookieの値を削除しますが、既に計測されたデータを元に戻すことはできません。